
2026年4月27日(月曜日)
先日は岐阜県大垣市にお住まいのお客様よりご依頼を頂きました。
お売り頂ける書籍は約1000冊とのお話でしたが、実際に拝見すると2階全体が書庫となっており、経験上4000冊以上はある非常に充実した蔵書でした。
内容は、唐本・漢籍・漢詩といった中国古典籍をはじめ、昭和初期から近年の学習参考書、美術書、デザイン書まで多岐に渡ります。
さらに、それぞれの分野ごとに体系的に蒐集されており、長年にわたる研究・収集の積み重ねが感じられました。
その中でも今回は、古書市場で特に評価の高い唐本・漢籍・漢詩関係の書物を中心にご紹介いたします。

今回お譲り頂いた中でも、特に古い部類に入るのが「甌北集」です。
乾隆52年(1787年)刊行で、実に約240年前の書物となります。
また、保存状態も比較的良好であり、時代を考慮すると高い評価となりました。

続いて「五車韻瑞(ごしゃいんずい)」です。
こちらは全50巻本と全25巻本の2種類をお持ちでした。
このように、刊行年代や版の違いによって構成が異なる書物は、評価にも大きく影響します。
そのため、それぞれの市場流通状況を踏まえ、適正に査定させて頂きました。
さらに、「佩文韻府(はいぶんいんぷ)」および「韻府拾遺」も大変重要なお品でした。
20帙・全200巻という大部の揃いで、およそ160年前の唐本となります。
漢籍の中でも評価が高く、今回の査定でも中心的な位置を占めました。

「佩文韻府」は、中国清代に康熙帝の命により、蔡升元らが編纂した韻書です。
簡単に申しますと、漢詩や文章を作るための
「言葉の辞典」と「用例集」を兼ねた書物です。
当時の漢詩には厳格な韻の規則があり、
・同じ響きの漢字の分類
・美しい語句の組み合わせ
といった知識が不可欠でした。
そこで「佩文韻府」は、それらを体系的に整理し、さらに古典からの豊富な用例を収録した総合辞典として編纂されています。
また、従来の「韻府群玉」や「五車韻瑞」を基礎とし、清代の学術水準で集大成された点も特徴です。
そのため、日本でも江戸時代以降、多くの文人や学者に利用されてきました。
今回のように、
・唐本(中国古典籍)
・漢籍、漢詩関係書
・和刻本
・帙入りの揃い本
といった資料は、現在でも専門的な需要がございます。
特に、内容・保存状態・全巻揃いの条件が揃うと、高評価につながるケースが多く見られます。
ただし一方で、時代を経た書物には虫食いや欠損が見られることもあり、今回も一部減額対象となりました。
一見すると古びた書物でも、学術的価値や資料的価値が高く評価される場合があります。
そのため、適切な査定には専門知識と市場動向の把握が欠かせません。
漫遊堂では、
・大学研究室の蔵書整理
・ご実家の片付けに伴う大量の古書
・唐本、漢籍、専門書のコレクション
など、冊数の多いご依頼も歓迎しております。
また、LINEでの事前査定にも対応しております。
内容が分かるお写真をお送り頂けましたら、買取の可否やおおよその査定額をご案内いたします。
大垣市のお客様、この度は大変貴重な蔵書をお譲り頂き、誠にありがとうございました。
(2026.4.27) 唐本・古典籍・和綴じ本
| ご住所 | 岐阜県大垣市 |
|---|---|
| ジャンル | 唐本、漢籍、漢詩他 |
| 詳細 | 岐阜県大垣市をはじめ、岐阜市、羽島市、瑞穂市、三重県いなべ市、滋賀県米原市等、冊数、内容に応じて出張致します。(記載の無い地域にお住いのお客様も大歓迎です) 漫遊堂は名古屋古書組合に所属しており、街の大型新古書店では対応出来ない、年代ものの書物から近年まで幅広く対応しております。 唐本、漢籍、漢詩、中国美術、中国書道から、 数学、物理等の理工書。 人文学等の専門書。 仏教、キリスト教等の宗教書。 人相、手相、四柱推命、算命学等の易占本。 魔術、妖術等のオカルト本。 等、一つのジャンルを極めたお客様の愛蔵書は大歓迎です。 まずは実際に本が置かれた場所からお問合せ頂くか、本の背表紙(タイトル)が判別できるように写真を送信して頂ければありがたい限りです。 また内容、お住いの地域、全体のおおよその冊数をお聞きし、現在需要が無い本、遠方、冊数が僅少等、出張をお断りする場合もございます。 あらかじめご了承下さい。 宜しくお願い申し上げます。 |

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