漫遊堂(まんゆうどう)では幻想文学・探偵小説・ジュブナイル・SF・推理小説・NHK少年ドラマシリーズの原作などの小説の買取に力を入れております。
これらの書籍を高価でも探してみえるお客様の最大の動機は内容を読みたい!!という理由ですので復刊されますと、古書の販売価格は大幅に下がってしまいます・・・・・
出版不況が騒がれて久しいですが、出版社も重箱の隅をつつくように、以前では考えられないタイトルの復刊をしています。
古書ミステリーファンとしては現在の状況を大歓迎している次第ですが、いち古書店主としては、復刊される前には数万円で取引されていたタイトルの価値が数千円にまで下がってしまうという事を目の当たりにしますと、先行き大いに不安になってしまいますね・・・・・
お客様でお読みになられ、もう読み返す事が無いと思われる蔵書がございましたらお早めに手放される事をお勧め致します。
サンリオSF文庫の中で入手困難だったピーター・ディキンスンの「生ける屍」も筑摩書房から2013年に刊行されて大幅に価格が下がりました。
ロバート・F・ヤングの「たんぽぽ娘」も含め枚挙に暇がありません。
また著者の生前のご意思として、絶対に復刊させないと頑張っていたタイトルがございましたが、著者の死後に刊行されたケースも多々。
一例として佐々木丸美氏の著作(2006年頃から復刊)、山田風太郎氏の「忍法相伝73」
古書の価格としては訳者、挿絵画家、装丁等、あくまでもオリジナルに拘られるお客様も無論おられますので、復刊されても大幅に古書価格が下がらない場合もございます。
下記に全盛期から現在に至り、マニアのお客様が探されているタイトル、レーベル、著者(敬称略にて)を極一部記させて頂きました。
(大変多く、こちらのページで全て記す事は到底出来ません)
宜しければご覧頂き、参考にして頂ければ幸いです。
山尾悠子
徳間書店「仮面物語」
集英社 コバルトシリーズ「オットーと魔術師」
深夜叢書社「角砂糖の日」(短歌集)1982年刊行
こちらはLIBRAIRIE6/シス書店様から2016年に新装復刊されました。
一ファンとして大変嬉しい限りです。
国書刊行会
「山尾悠子作品集成」
「歪み真珠」
「夢の遠近法 山尾悠子初期作品選」
鈴木いづみ(鈴木いずみ)
文遊社「鈴木いづみコレクション・セカンドコレクション」 全8巻+全4巻=計12冊
水上勉「ヨルダンの蒼いつぼ」朝日ソノラマ ソノラマ文庫
朝日ソノラマ ソノラマ文庫 SF「猫の尻尾も借りてきて」久米 康之
東方社「豚と薔薇」司馬遼太郎/角川書店「古寺炎上」(豚と薔薇収録)
仁木悦子「消えたおじさん」東都書房 /講談社 青い鳥文庫
米沢 幸男 「少年オルフェ」講談社(単行本) 青い鳥文庫
偕成社 ジュニア探偵小説 全26巻
(1)「幽霊馬車」高木彬光
(2)「まぼろし令嬢」島田一男
(3)「怪獣男爵」横溝正史
(4)「恐怖の仮面」久米元一
(5)「大迷宮」横溝正史
(6)「黒衣の魔女」高木彬光
(7)「夜光怪人」横溝正史
(8)「双面の舞姫」橘外男
(9)「怪盗紳士」柴田錬三郎
(10)「黄金の指紋」横溝正史
(11)「死神博士」高木彬光
(12)「美しき魔人」久米元一
(13)「スパイ13号」柴田錬三郎
(14)「618の秘密」野村胡堂
(15)「幽霊の塔」西条八十
(16)「ロボット城」野村胡堂
(17)「青衣の怪人」西条八十
(18)「深夜の冒険」寒川光太郎
(19)「蝋面博士」横溝正史
(20)「黄金ミイラの謎」久米元一
(21)「青髪鬼」横溝正史
(22)「Z光線の秘密」久米元一
(23)「オペラの怪人」高木彬光
(24)「怪人対名探偵」島田一男
(25)「悪魔のサイン」久米元一
(26)「夜光虫の謎」持丸良雄
写真にございます「血と薔薇」創刊号は澁澤龍彦責任編集の雑誌で1968年(昭和43年)に創刊し、1969年の第4号以降は刊行されませんでした。
執筆者は稲垣足穂/高橋鉄/種村季弘/澁澤龍彦ほか
上記以外の地域の方もご遠慮なくお問い合わせください。